カヌレってどんなお菓子?歴史を見てみよう!
カヌレ、好きですか?
数十年前にブームになって、ここ数年、また流行っていますね。
カヌレとは?
カヌレというのは、外はがりっとした食感で、中はしっとりもちもちとした弾力のある生地が特徴のフランス伝統焼き菓子です。
正式な名称はカヌレ・ド・ボルドー(Cannele de Bordeaux)
卵の黄身、バター、牛乳、薄力粉、砂糖などといったお菓子の基本材料にラム酒やバニラで香りを加えて焼き上げたものを言います。
カヌレ専用の型に蜜蝋を塗り、がりっとした食感を出します。
そもそもカヌレとは、『溝のついた』という意味で、焼き型に縦の溝が入っていることからその名がつけられたとされています。
カヌレの歴史
みなさんは、ボルドーをご存知ですか?
ボルドーといえばフランスの中でもワインで有名な地域です。
カヌレの誕生には、ボルドーの名産品として知られるワインが深く関わっています。
ワインを製造する工程の中には、コラージュというものがあります。
コラージュとはワインの濁り成分を取り除き、透明にする作業のことを言います。
実はこの作業に欠かせないのが卵白やゼラチンといった清澄剤です。
これが濁りの元となるタンニンと結びついて樽の底へと沈殿し、それを取り除くことで濁りのない綺麗なワインに仕上がるのです。
残った卵黄は使用しないため、卵黄を使用したお菓子を作れないかということで考えられたのが、カヌレです。
そんなカヌレの歴史はとても古く、一説では16世紀にボルドー地方の女子修道院で作られていたとも言われています。
フランス革命が起こると修道女達が追われてしまい、カヌレに関する資料も焼失してしまいました。
そのため、一時はカヌレが存在しない時期もあったそうです。
カヌレの正式な歴史は今でも謎のままです。
現在、ボルドーを含むアキテーヌ地方にはカヌレの製造業者が約700社もあるそうです。